OBJECT: 須賀川市民交流センター tette, 須賀川市, 福島県, 日本
CONCEPT: 石本建築事務所+畝森泰行建築設計事務所, 東京, 日本
PRODUCTS: BETACOUSTIC, SECRET, SHADOW IV -220, STEEL BASE
東京のSHIBAURA HOUSEオフィスビルを担当した建築家、山本力矢さんへ3つの質問
山本さんが担当されたSHIBAURA HOUSEは、光に関して非常に大胆な表現をしていますね。これほど透明度を高めようと考えたきっかけは何だったのでしょうか?
私たちはShibaura Houseを、オフィスで働く人たちの間だけでなく、コミュニティという観点でも、相互交流を育むプラットホームとして使用される場所にしたいと考えました。中にいる人々は、外の世界とつながれているということです。人々は働いている間、周囲で起きていることも認識できるわけです。できるだけ多くのガラスを使うこと、明るく、開放感があり、環境とつながりを持った建物にするような水準を生み出すことが重要でした。
とは言え、建物の中に入る光と熱をそのまま放っておくことはできませんよね。この方程式の中のどこにテキスタイルが入ってくるのですか?
オープンスペースを作る際には、いくつかの可能性があり、それは人々がその中の特定の部屋をどのように使うかによって決まります。テキスタイルを使用して、ちょうど服を着替えるかのように、人それぞれのやり方で部屋の特徴を変えることができるのです。窓を傾けて開け、部屋に微かな風を入れる時、カーテンを使えば視覚的なつながりを断つことなく、簡単にシンプルな視線遮断効果を得られ、直射日光や熱から保護することができますし、あるいは完全に部屋を暗くすることもできるのです。
クリエーションバウマンの製品のどのような点に魅力を感じましたか?
Shibaura Houseに関しては、スチールを蒸着した遮熱カーテンを選びました。Shibaura Houseは、主にオフィスビルとして使用されますので、光と熱をコントロールする必要があったのです。私たちは数種類の素材を試用してみました。
クリエーションバウマンからは「遮熱ファブリックを使用すれば、性能を大幅に損なうことなく透明度の高い外観を作り上げることができる」というご指摘をいただきました。また、この建物の場合は明るく開放感のある外観にすることが非常に重要だったため、採用した遮熱カーテンはこの建物の中心的な特徴となっています。
山本力矢/妹島和世建築設計事務所 SANAAパートナー www.sanaa.co.jp