GRAPHICS&ELEGANCE(グラフィックス&エレガンス)コレクションは、都会的な優雅さと共に、控えめな表現も取り入れています。一見しただけでもわかるのですが、このファブリックの技術的な洗練と高品質なディテールは、よく見るとさらに明らかになっていきます。「当社の製品レンジからクラシックなファブリックの要素も採用しながら、エレガンスと寛容さが滲み出ているコレクションを作りたかったのです」と、デザイナーとしてこのテキスタイルを作り上げたプロダクトマネージャーのSibylle Aeberhard(シビル・エベルハルド)は語っています。
このコレクションのアイテム全てのカラーは調和していて、異なるファブリックを自由に組み合わせることができるのです。
シルク、タフタ、ジャカード生地が、自宅にもモダンで都会的なエレガンスを添えます。アーバンスタイルつまり、都会性はこのコレクション全体に流れるもう一つのテーマなのです。大胆な柄のストリートスタイルが、強力なインスピレーションとなりました。たとえば、PAINT(ペイント)のジャカードファブリックやLETTERA(レッテラ)に円や手書き文字などを断片的に配置し、グラフィカルに解釈した要素があしらわれています。
もっともアーバンスタイルを表しているデザインとして、デザイナーのお気に入りの1つでもあるのがSTORIES(ストーリーズ)、トワル・ド・ジュイをモチーフにしたファブリックです。アヒル、トンボ、鳥、愛を語り合う恋人たちがいる典型的な田園風景と並んで、高層ビル、ジャングルジム、通学かばんを持った子どもたちも描かれています。このふんだんにあしらわれたモチーフ が、伝統的なフランス風の柄に、独創的でありながらも時事的で日常的な雰囲気を与えています。何か新しいものを作り出すためには、時として一定のリスクを負う必要があるのです。
by Sibylle Aeberhard都会的なモチーフが、クラシックなフランスのトワル・ド・ジュイのテーマを少し皮肉な形で打ち破っています。
工芸品を思わせるシルク生地RASHMI PALACE(ラシミパレス)は、どうすれば伝統と現代性が互いに影響を与え得るかを表現しています。当然ながら、これにもちょっとしたひねりを加えています。美しい刺繍が3Dのピクセルのようにになり、中東のパルメットモチーフがアレンジされ、のんびりしたストリートスタイルと再びつながっているのです。巧みにさりげなく作り出されたコントラストが、効果的な多様性を生み、個々の要素の影響を強めています。
つまり、「言葉では表現できない魅力」は、GRAPHICS&ELEGANCE COLLECTION全体に見られるということです。ですが、Sibylle Aeberhard(シビル・エベルハルド)自身にとって、この言葉は何を意味しているのでしょうか。「私にとって、「言葉では表現できない魅力」とは、美意識と大いに関係があるものです。私は、美しいものを見たり触れたりすることによっても感動します。私はそれに魅了され、しばしの間、我を忘れるからです。」
シビル・エベルハルドは、2004年以来、クリエーション バウマンに在籍しています。プロダクトマネージャー兼デザイナーのシビルは、幼くしてファブリックというものを発見しました。子供の頃すでに、人形の服や自分自身の服を縫っていたのです。彼女の意見によればファッションの歴史は短すぎるので、ベーシックなテキスタイルの要素にどんどん心を惹かれるようになっていきました。チューリッヒのテキスタイル専門家課程を卒業し、メンターであるBärbel Birkelbach(ベルベル・ビルケルバッハ)から影響を受けたシビル・エベルハルドは、自身の仕事には手芸、クリエイティブデザイン、そして技術的ノウハウが融合されている点が気に入っていると語っています。
1978年に発売され、今日まで継続的に販売されてきたベストセラーの定番商品、SINFONIAの世界をご堪能ください。
人や物になぜ魅力を感じるのか、その理由がはっきりとわからないことがあります。私たちはこれを「言葉では表現できない魅力(フランス語の表現でje ne sais quoi)」と呼んでいます。これは2020年新作のGRAPHICS & ELEGANCE(グラフィックス&ホーム)コレクションにも当てはまる言葉です。言葉では表現できない魅力を作り上げているものとは何なのでしょうか。
繊細な柄、大胆な質感、さりげない色彩が有機的にまとまったNATURE&POEMSコレクションの創造的なバイタリティからインスピレーションを得ませんか。