References

チューリッヒのEuropaalle地区にあるKosmosは新たなカルチャースポットで、おしゃべりや議論を分かち合う場所です。ステージ、ブックサロン、シネマ、ビストロ、バーを一つのオープンな構造の中にまとめて、さまざまな構成オプションを提供しますが、その一方で、音の環境では課題がありました。この施設のクリエイターたちは、開放的な空間の雰囲気を求めるだけでなく、そのエリアを講義やコンサートなどのために柔軟かつ個別に使用できるようにしたいとも考えていました。その過程において最も重要だったのは、理想的な音響でした。個々のサウンドスケープが他からは聞こえないようにしながら、この文化施設のさまざまなセグメントを同時に使用できるような方法が求められたのです。

ファブリックを使用することで、落ち着いた建物とのコントラストを生み出し、カラフルな仕掛けの役割を果たし、個々のエリアを関連付けています。またビストロやブックサロンのさまざまな椅子張りとしても使用されました。使用しているのは、クリエーション バウマンの革新的な製品です。遮音効果のあるAcoustic Divider Vario(アコースティック ディバイダー ヴァリオ)は、ウールのような素材のCALVARO(カルバロ)のカーテンを併せて使用しています。必要に応じてオープンエリアを分割することができます。この高機能テキスタイルが、騒音レベルを低減できることが試験データで証明されています。また理想的な音体験を実現するため、6ヵ所のシネマホールでは吸音効果に優れた定番のUMBRIA(ウンブリア)のブラックで壁を完全に覆っています。